【疑問】医療職免許保持=即戦力?

hattolabo
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こんにちはハットラボです。
今回は免許=即戦力なのか私の意見を綴ります。

記事を書くきっかけ

厚労省が看護系大学に大学院生や教員の医療現場への派遣を要請した記事を読んだ結果です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210105/amp/k10012796941000.html?__twitter_impression=true

賛成か反対か?

私はどちらかというと、反対です。

理由は2つあります。

①免許保有=即戦力?という疑問

②大学院生は自身のお金と時間を使って「研究」しに大学院に進学したのであって、補充要員として扱うならそれなりの補償をすべきという考え。

今回は①について考えてみましょう。

免許保有=即戦力?

結論から言って、もとからそのような想定をしていない限り、即戦力とはなり得ないと考えます。

車の免許と同じで、免許を持っていても運転をしていなければ、運転技術は得られませんよね?

また、運転している人の中で道路交通法を熟知している人は果たしてどれくらいいるのでしょうか?

医療職といえど、自身の職種のできる医療行為すべてを熟知してふるうことのできる人は稀であると考えます。

こういうことを言うと、医療職ならできて当然という理想論を振りかざす人がいます。

厚労省も免許を与えたのだから、すべてできて当然と考えたのかもしれません。

理想と現実は違う

理想と現実は残念ながら異なります。

現実には医療は高度に専門化しております。

私は検査技師なので検査技師を例にすると、検査部門は

化学、免疫、血液、一般、病理、微生物、輸血、生理・・・と多部門に分かれています。

ひとりの技師がすべてを「専門的に」網羅することができるでしょうか?

それには何十年もかかりますし、少し離れた部門の検査技術が発達して過去に習得した技術が通用しない場合もあります。

つまり、現実的に考えてひとりの検査技師が全部門に対してプロフェッショナルであることは不可能であり、どうしても得意分野というものが存在することとなります。

では、苦手な部門はしないのか?

そういうわけにもいかない職場もありますので、その部門のプロフェッショナルに教えてもらったり、マニュアルをみながら検査したりするのです。

教える必要がある。ここがポイントです。

同じ免許を持ったものどうしでも力量が違えば、上級者が教える負担を被る必要があるのです。

ここで看護師系大学院生や教員の話にもどしましょう。

検査技師とは異なりますが、看護師にも各々の専門分野があることと思います。

大学院生に実務経験があったとしてもなかったとしても、急に病院勤務をするとなれば、よほど自身が慣れている専門分野でない限り即戦力とはならないでしょう。

現場の看護師が派遣された方に指導しなければならない負担が追加されることになると想定されます。

要請するならあらかじめ業務内容の特定を

上記のように、医療職といってもその職のすべてに明るいわけではありません。

さらに現場によってルールが違うことも多々あります。

であれば、要請に応じた場合はこの業務を行うことと明確にしたり、業務マニュアルを国が作成したりする必要があると考えます。

具体的に何の業務の人手が足りないのか。何の業務を補助して欲しいのか、調査したのかが気になるところです。

やみくもに要請して人手を増やせば解決という問題でもないと感じます。

どうして私が意見しているのか

要請に応じないことで後ろ指さされるようなことになってほしくないと思うからです。

すぐに応じられるわけではないということを知ってほしいという意味合いもこめて記事にしました。

看護師の次は検査技師など他の医療職にも要請の波が広がるかもしれません。

働き方改革をすべきだった

少し話がそれますが、医療職は低賃金重労働であると言えます。

やりがいが報酬であるという意見もあります。

そうしてやってきたコロナ禍。医療現場は崩壊しつつあります。いいえ、それが可視化されるようになったというのが正しいかもしれません。

やりがいだけでは人の生活や精神は持ちません。

働き方改革を早くに行うべきだったと感じています。

私はフリーランスの臨床検査技師という少し変わった働き方をしています。

報酬なども自身で交渉できるようになりました。

しかし大半の医療職は病院の決めた報酬で、労働量に見合わないと感じても声をあげることもできない状況で働いています。

それでは離職率が高くなるのも当然です。

人員減!逼迫!は今に始まったことではなく、今まで放置してきたやりがいによる労働力搾取のつけなのかもしれません。

この記事を書いた人=ハットラボ(ハットリ)

臨床検査技師、超音波検査士(消化器)、血管診療技師、認定認知症領域検査技師

ブログを3個運営しているブロガーでもある。

 

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