検査から紐解く病院の待ち時間(検体検査編)

StockSnapによるPixabayからの画像

病院に行くととても待ち時間が長いですよね。

医療従事者も自分が患者になることがあるのでわかってはいるのです。

でもどうしても待ち時間が発生してしまいます。

検査という観点から待ち時間が長くなる要因をまとめてみます。

検体を検査できる状態にする

検体とは「血液」や「尿」などの患者さんからいただいた検査に用いる物体のことです。

これらはそのまま検査できる検査項目と処理が必要な検査項目があります。

ほとんどの場合は処理が必要となります。

その処理のひとつに遠心分離というものがあり、項目によってこれに5分~15分かかります。

機械への検体設置

検体検査のほとんどは自動化されており、機械が測定してくれますが機械にはその検体が適切な前処理がされているかどうかはわかりません。

検査技師が検体をみて、遠心が不十分であるとか、凝固していて検査結果がおかしくなることを予想して再採血を依頼するなどの判断をしています。

この行程も省略できません。

結果がでるのに時間がかかる

機械に設置してすぐ結果がでるのではありません。

機械の中で検査試薬と検体を反応させて、その変化をみているのです。

これに10分、長いもので30分はかかります。

結果確認

ひとりの検査結果であれば数秒あれば結果確認ができますが、検査はひとりだけではなくたくさんの診療科のたくさんの患者さんのものを確認しなければなりません。ここでもどうしても時間がかかってしまいます。

再検査

先述した結果確認でひっかかると、適切な処理をしてもう一度検体を機械にかけなければなりません。正しい検査結果を出すために必要です。

報告

報告は現代のほとんどの施設は電子カルテで行われているかと思います。

あとは医師が診察時に結果をみることになります。

医師は検査結果がそろうのに時間がかかることを知っている

今までの行程を総合すると約1時間は検査結果がそろうのに時間を要するこことがわかります。

それを見越した診察を医師はしていることと思いますが、診察には診察で時間がかかる要因があります。

他の画像検査でかかった時間などを総合すると、患者さんは半日くらい病院に時間をかけることになることもあります。

待ち時間を改善できないのか?

私は臨床検査技師の立場で色々と考えてみました。

検査時間自体の短縮は現在の技術上、難しいと思います。

定期受診を効率化しよう

患者さんには定期受診(もともとの病気の経過観察)の方が多いので、採血して結果だけをきいて帰宅なんてこともあるかと思います。

採血して医師や看護師が身体所見をチェック後帰宅、結果はテレビ電話などで通知すると待ち時間が少なくなります。処方箋も電子媒体化が可能となればよりスムーズだと思います。

調子が悪いことが自覚されている場合は受付で申告して院内で待つようにして、調子が良い場合は採血後帰宅という流れに。

セルフメディケーションという概念もある現代、患者自身がその日に医師に会って診察を受けたいか選択できるようにする。

結果が悪化していた場合には診察や薬の調整のための来院をする必要があるというデメリットもありますが。

すでに遠隔診療でテレビ電話やアプリを活用したクリニックもあるようです。

しかし、こういうことは大病院や地方には普及しにくいもの。

コロナウイルスの影響が取りざたされる今、医療者、患者の両者の負担を軽減できる施策が必要かと思います。

私の案には抜けがあることでしょう。こういうことを影響力のある方々が話し合い、現場の声を聴き、修正し、より良い医療になっていけばと願っています。

この記事を書いた人=ハットラボ(ハットリ)

臨床検査技師、超音波検査士(消化器)、血管診療技師、認定認知症領域検査技師

ブログを3個運営しているブロガーでもある。

 

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