肝血管腫(かんけっかんしゅ)って何?

健診の超音波でみつかる疾患の解説その2

健診の結果で肝血管腫という文字をみかけた方もいるのではないでしょうか?

肝血管腫、腫という字が入っているから何だか悪いもののような印象ですね。

しかしこの腫は腫瘤の腫、腫瘤は良性(放っておいて大丈夫)でも悪性(危ない)でも使う字です。

肝血管腫を簡単に説明すると、肝臓の中でちいさな血管が絡まって塊を作ったような状態です。

大きなものでなく、無症状である限りは無治療で大丈夫と言われています。

この血管腫、実はエコーを生業とする技師にとっては難しい病変でもあります。

血管腫に特徴的な所見がしっかりとそろっていなければ安易に血管腫疑いと記載できないからです。

それは、似たような初見を認める疾患に悪性の高分化型肝癌というものがあるからです。

エコーを行う技師には、高輝度病変=血管腫ではないことを知っておいて欲しいところです。

大きさや背景肝を考慮した診断を行える技師もいるかとは思いますが、ガイドライン上はエコーで典型的な所見がそろっていたとしても、他の検査が必要とされています。背景肝が肝硬変などの高危険群なら尚の事という表記です。

しかし全員に造影CTなどの検査を行うことも現実的でないことも事実です。

その時の健診受診者の年齢や状態、血液データなどを考慮して判定しているのが現実だと考えます。

受診者の方は「肝血管腫」と診断されていれば怖がる必要はありません。

逆に検査技師は前の「肝血管腫」という診断に疑いの目を持って、他の検査をしているかどうか、典型的な所見はあるのか、本当に増大していないのかをしっかりと確かめていく必要があるでしょう。

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この記事を書いた人=ハットラボ(ハットリ)

臨床検査技師、超音波検査士(消化器)、血管診療技師、認定認知症領域検査技師

ブログを3個運営しているブロガーでもある。

 

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