臨床検査技師とキャリアプラン

hattolabo
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こんにちは。臨床検査技師のハットリです。
キャリアプラン、考えたことはありますか?

今回は臨床検査技師のキャリアプランについて記事にします。

キャリアプランについて

oldtakasuさんによる写真ACからの写真 

臨床検査技師といえば検査全般が高度にできると思われがちですが、そんな人はごく少数であり、多くの方が自身の専門分野を持っています。またはある程度全般できるけど高度かと言われれば首を傾げる状態の方も多いと思います。

あなたがずっと同じ病院で働くのであればキャリアプランはあまり必要ないかもしれません。

上司の指示通り、欠員がでれば新しく検査を覚え、ある程度なんでもできる。それも技師の一つの在り方です。

しかし、コロナ禍でも明らかになったように病院も一度入職すれば安泰といった職場ではなくなってきました。

病院自体が存続しても、給与カット、人間関係、様々な理由で転職をすることになり得る時代です。

そのとき、自身が生きていくうえで「武器となる検査」を習得できているか否か、そしてその武器に「ニーズ」があるか否かを見極めておく必要があります。

そこでキャリアプランを意識した技師生活が望まれます。

どうプランを練れば良いの?

一般的には○○年後にはこういう資格とって~とか、○○年後には昇進して~などでしょう。そのための具体的な行動を計画することがキャリアプランを練ることです。

例を挙げると

自分は腹部超音波検査に興味があるから、○○年後には超音波検査士(消化器)の資格をとろう。その後も超音波検査の幅を広くしていきたい。

と目標を設定したとして、そのために

早めに超音波検査学会または超音波医学会に入会しよう。
超音波検査士試験対策の参考書を購入して日々試験勉強しよう。
なるべく多くの症例がとれるように研鑽しよう。

と行動することです。

これくらい誰でもやっているでしょう?そうお思いの方もいるかと思います。

しかし、臨床検査技師の世界、実はこのキャリアプランを練りにくい職場なのです。

どうして臨床検査技師はキャリアプランを練りにくいの?

部門が多いうえにどこに配属されるかは職場次第

臨床検査技師と一口に言っても、生化学部門、血液部門、免疫部門、輸血部門、病理部門、微生物部門、生理検査部門と多くの部門があります。

新人がどこに配属されるかは職場の人員状況によります。さらに、その部門で慣れてきたころに欠員などの関係で部門替えをされることがあります。

そうすると、せっかく配属されたその部門でキャリアプランを練っていても新しく練り直すことになります。

職場はゼネラリストを育てたい

プロフェッショナルとゼネラリスト」の記事でも書きました。

職場としてはある程度全部の検査ができるゼネラリストを育てたいと思っています。欠員がでたときにも現場が回るようにするためには当然のことです。

ただ臨床検査技師のゼネラリストはなかなか困難です。部門が多すぎるうえにそれぞれの専門性が高すぎるからです。

広くまんべんなくできるようになろうとするとどうしても、1部門だけをきわめてきた人とは差ができてしまします。

ひとつの職場にずっといるのであれば、どちらも貴重な存在として扱われますが、もし転職となったときはプロフェッショナルの方が有利でしょう。

私は○○が得意です!と言えるのは強みです。

だったらプロフェッショナルを目指せば~と思いますが、先述したように職場はゼネラリストを育てるべくあなたの配置を検討しています。キャリアプランを練ったところでうまくいかないと諦めがちでしょう。

職場の要求を満たしたうえで、自身の専門性を高めていく気力が必要です。

キャリアプランという発想がそもそもない

私は超音波検査を得意とすべくずっと生きてきました。

みんなそういう目的があるだろうと思っていましたが、たくさんの技師さんとかかわってきて、それは少数派であることを知りました。

特に目的や目標があるのではなく、上司からの指示通りに指示されたことを一生懸命に行う。配置換えがあればそれはそれ。

よく言えば真面目、悪くいえば盲目的な印象を受けます。

これからの時代の変化に取り残されないためにも技師にも意識改革が必要と考えます。

キャリアプランの重要性

先述したように自身が転職などを行うときに、「強み」が必要というのもありますが、さらに理由はあります。

これからの時代にいかに適応し、自身の価値を示していくかが重要になってくるのです。

AIの普及が医療を変える

AIについては学会などでも演題が組まれています。

今後、臨床検査技師が担っている業務にもAIが導入されていくことでしょう。

検体検査の数値の確定や塗抹標本の鏡検までAIが判定するかもしれません。

エコーだって安泰ではありません。画像さえ出せばAIが鑑別に挙がる疾患を判断していくことになるかもしれません。

そのときに、私たち臨床検査技師は何を価値として提供できるのか。

それを考えていく必要があります。

医師でも看護師でもない臨床検査技師だからできること

私たちは検査のプロフェッショナルとして医療現場にいます。

私は生理部門の検査技師なので生理部門の検査で何が提供できるのか考えてみました。

エコーでいえば、AIの判断がより精密になるようなきれいな画像を提供すること。AIの判断と自分の知識を元に、描出部位や検査範囲を変えてより良い検査を行うことなどです。

脳波検査でいえば、AIの判断が雑音に修飾されないように接触抵抗を落とし、良好な波形を得ること。AIの判断を待たずして異常脳波を臨床に報告することなどでしょう。

これらはAIがあるからといった特別なことではなく、今、現在進行形で私たちが行っていることです。

基本を忠実に抑えながら、+αの情報を臨床に伝える。

これをこつこつとやっていく必要があります。

まとめ

自身の技術をより高めるためには

基本を抑えること

付加価値をつけること

の2点が重要です。

どうやったらそれが可能となるのかを考え続けていくことが、キャリアプランを練るということにつながるのだと思います。

検査技師だからこそできること、あなただからこそできること、きっとあります。

これからの技師の働き方をともに考えていきたいものです。

この記事を書いた人=ハットラボ(ハットリ)

臨床検査技師、超音波検査士(消化器)、血管診療技師、認定認知症領域検査技師

ブログを3個運営しているブロガーでもある。

 

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